肥前杜氏の手造り純米酒

 地酒の店・酒仙境みつる

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 まぼろしの酒

     
  

 

 対馬国、一支国、末慮国、そして伊都国で、楽浪の使節が見聞し、「人性酒ヲ嗜ム」と『魏志倭人伝』に記した『倭国の酒』。弥生日本人の農耕、採集生活に密着した呪術的神 祭において欠くことのできないものは水稲の酒であった。
 米を原料とし、米麹を利用した酒造りは、女王国時代には既にしっかりと定着していたのです。日本の酒、5千年のなかで今日『清酒』といわれる日本酒は水稲を原料とし、日本人の手で完成され、国酒と呼ばれて日本人の生活史に華やかな色彩を添えてきました。清酒は、日本固有の風土と日本人の味覚が育てた世界に誇る名酒ですが、最近のワールドな市場のなかで苦戦を強いられています。国酒であるはずの清酒がここまで落ち込んだ原因は何でしょうか・・・。
 最早、価格でもなければ品質でもないと言われています。現在の消費者のニーズにマッチしたもの、それは「原点に還ること」ではないでしょうか。複雑に多様化する社会生活のなかで、私たちがいつしか見失っているもの、それはどこにあるのでしょうか。
 平成元年二月以来、全国的に注目を集める、佐賀県吉野ヶ里遺跡。宮室・楼観・城柵など邪馬台国の女王・卑弥呼の居所や、倭の国々に存在したとされる施設の跡が、次々と発見され、『魏志倭人伝』に記されている邪馬台国の姿を彷彿とさせるところです。

 『弥生人の声が聞こえる』をテーマに整備された国営歴史公園は、吉野ヶ里をおとずれる人たちが、祖先である弥生人の心が感じられるように、住まいや物見やぐらなどが復元されています。
 このように、二千年ちかい時空を越えて、ここに古代の吉野ヶ里をよみがえらせてくれたのは、吉野ヶ里の弥生人たちかも知れません。耳をすますと弥生人の酒造り唄が聞こえてくるような気がするのです。私はその声を糧に、まちがいのない日本酒のあるべき姿を追求していきたいのです。そのためには、もっと歴史に学ぶ気持ちや先人を敬う気持ちを育まねばなりません。
 稲作に適した佐賀平野の気候、農耕社会の発展に欠かせない耕地の安定的な確保を背景に、水稲の酒は弥生人の生活に華やかな色彩を添えていた。今の酒造りの基本になった、しっかりした醸造法をすでに身につけていた弥生人が造った酒は、今、私たちが飲んでいる多種多様な酒ではなく、
米と水だけで醸された純米酒という酒だったのです。
 二千年の遥か昔、日本の西南地方で醸されていた水稲の酒。私どもは今、その歴史を継承する故郷佐賀の地で、
純米酒という民族の酒造りに取り組んでいます。
 吉野ヶ里の丘に昇る太陽!この美しい朝明かりのなかに私は見るのです。日本人の誇りを、夢を、希望を、そしてロマンを!

 私の酒造り詩


・飲酒は二十歳になってから。
・お酒はおいしく適量に。
・飲酒運転は絶対にやめましょう。
・妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に
 影響する恐れがありますので、気をつけましょう。
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