肥前杜氏の手造り純米酒 |
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魂の伝達

酒蔵には、「一麹、二障ル、三造り《(いちこうじ、にもと、さんつくり)という言い伝えられた言葉があります。良い酒を造るには、まず良い麹を造ること、そして良い酒母を造り、最後は醪を良く管理することと言われているのです。これは私たちの先人が5千年をかけて得たものです。
そうした中、最近次の言葉を耳にしました。『一に原料、二に原料、三に原料、四、五がなくて六ぐらいに麹ですよ』と・・・。思い起こせば今から25年前、東北の銘醸蔵の杜氏さんから聞いた言葉です。「目標は香りが良くて、きれいなもの(雑味がないもの)、酒造りは原料処理だと思っています」という言葉は、25年の歳月を越えて私の胸に木霊するのです。それは原料の力を越えるものは何もないという確信です。
世の中には粗悪な原料や副原料を利用して良い酒を造るのが技術力という人がおられますが、高級酒にそれはありません。世界中の船乗りたちから、「日本の水は世界一おいしい《(昭和30年代)と言われてきた日本の水の素晴らしさ、山田錦という究極の酒造好適米を求めて、今、私は一切の妥協を廃して高級酒造りに励んでいます。
仕込んで3日もすると醪が動き出す。香りが立ち、桶の中で音が聞こえてくる。酒は生きもの、一日8時間の労働では管理できません。麹菌や酵母菌と話しをしながら24時間、30〜40日もかけて醸成するのです。寒い、眠い、きついなどと言ってはおれない厳しい仕事ですが、こうして40年間も酒造りを続けられたのは先人達や、共に作業をしてくれる仲間が居るからです。
なかでも、この10年位前から酒質が安定するようになってきたのは、少林寺の座禅会に通うようになり、広高正道玄空和尚禅師より仏教の教えを頂いてからです。中道というかたよらないものの考え方、そして、因果の道理で酒造りをするようになってから、私の酒造りはとてもシンプルになりました。
また、高畑常信先生(中国思想史)や、酒造りの王道を突き進んだ気骨の名杜氏、原熊夫先生(三潴杜氏)との知遇が今の私をあらしめています。ものを造るという素晴らしさは、同時にむつかしさでもありますが、人から人への魂の伝達があれば本物は必ず伝わると信じています。
東西と南北につらなる日本の酒蔵、全国の至るところに名酒はありますが、酒の質に最高はないと思います。常に新しい、より優れたものを造り求めることが私の生き甲斐です。その内に世の人々を納得させるだけのものを、そして、自分自身も満足のいく酒を造り出すつもりです。そして、その酒を飲んだ人が疲れを癒し、夢や希望や安らぎを得て幸せになっていく・・・。私が愛する日本の、そこに住む人々に味わいつくして貰えるような酒を造りたいのです。
| ・飲酒は二十歳になってから。 ・お酒はおいしく適量に。 ・飲酒運転は絶対にやめましょう。 ・妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に 影響する恐れがありますので、気をつけましょう。 |
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